君の名前を忘れない

行ったトコ、食べたもの。写真置き場。か、もしくは存在証明。Yahoo!ブログから引っ越してきました

詩と小説と写真 長文注意

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ひとさまのブログの記事のコメント欄で暴れる(笑)のもなんなので、……しかも長文になりそうなので、記事にします。

このブログは、写真置き場というか、写真ブログ、ということで使ってるわけなんですが……

なんとなく、分かる人もいるのかな。実は字書きだったりもするわけで。
字書きと言っても別にプロじゃない。いわゆる「オンライン字書き」で。

とは言え最近とんと更新しておらず、ジャンルもジャンルなので、ここはさらっと流して欲しいわけですが、とりあえず、私のバックボーンにはそういうものがある、と。

学生時代、そういう活動をしていた頃に(まだオンラインなんてものは存在しない時代です)、私の詩を見て言われたことがあります。

「詩って言うのは、削って削って書くものだ。写真と一緒だ」「お前の詩は、説明的過ぎる」と。そして小説というものは、書いて書いて書き込んで行くのだそうです(これも一概には言えないけど、そしてその人から言われたわけでなく、オンラインで活動を始めた頃に、某サイトで見て、ある意味納得した言葉だったりします)

その当時、私にとっての写真は特に趣味だったわけではなく、スナップを撮ったり、レポートにつけるための資料写真を作ったりするのがせいぜい。
むしろ、その言葉を聞いて「へぇ、そうなんだ」と思ったくらいのことでした。

その後、色々な絵とか写真とかを見るときに「そういう」観点で見るようになったら。
うん、なんか分かるかな。
自分が何を表現したいのか、書き込んで書き込んで行くことで表現することもあるけれど、削って削って最後に残ったもので表現することもある。

ただ、詩や小説と写真の決定的に違うことは「被写体」
詩や小説は、紙とペンがあれば書ける。写真は被写体がないことには、そもそも写せない。

「こんなもの」を、と思ってるものを写せるかどうかは、努力だけではどうしようもなくて、探して探して歩かないといけない上に運もある。でも代わりに。思わぬものが撮れて、(大げさに言えば)神様が降りてくることもある。
結局どっちもどっちなんでしょうね。

ただ、その「こんなもの」をどこまで表現できるかっていうのは、結局「腕」で、それは結局「努力」なのかなぁと。

話は少し変わり。

私の写真には、時々言葉が入ります。ん、こりゃもう、字書きの習性みたいなものなんでしょうね。
これにも賛否両論あるんだろうなと思いつつも、入れたい時には入れるし、入れたくない時には入れない。ただ、ちょっと言訳めいたことも書いておこうかな。

写真撮りの皆さんは、タイトルってどうですか?
つける人、つけない人、好きな人、苦手な人。多分色々いらっしゃるんだろうなと、色んなブログやサイトを見るたびに思います。
あるいは、見る側でも。好きな人、あんまり好きじゃない人、いるんじゃないかな。

あの字は、ほとんどタイトルみたいなものです。
写真だけで語れればいいんだけど、なかなかそうも行かない。しかも! タイトルをネット上でつけたときに、避けては通れない重大な難問が。

1つは、見る側の字体を選べない、ということ。まぁこれは自己満足みたいなものですが。私の画像には「隷書体」を使うことが多いのですが、これが一番しっくりくる。でも、テキスト情報としてタイトルにしてしまうと……
見る側のフォントに依存しちゃいますよね?

そしてもう1つの問題がロボット。テキスト情報と言うのは、どうしてもロボットに拾われてしまうので、こちらが予期せぬお客様にご迷惑をかけてしまったりしたら申し訳ない、という問題が。
ちなみに、あの文字を入れるのに、大体10分くらいはかかります。大きさ、色、フォント、位置、複数行になるときは行間。なので…… あの字も含めて、1つの「表現」なのだと思っていただけるとあり難いかな。
アンチ文字派の方にはすみません。

そして、それも表現なのだとしたら。
見る側に全てをゆだねるのではなく、ある意味余計なお世話と知りつつも、感じて欲しい何かがそこにあるから。
自分の過去の写真とか見てると、自分だから分かるという部分はあるんですけど、やっぱり違うんですよね。「あ、これは涸れてる頃だな」「満たされてるな」「滾ってるな」「餓えてるな」って(笑)
でも自分は分かるけど、見る側は並べて比較するわけじゃなし、何か一言ある方が、逆に想像しやすいってのはないかな、と。
(ちなみに自分がそうだから。ぽつんと「写真だけ」よりは、少しでもタイトルとか言葉とかシチュエーションがあった方が想像できる)

そしてこんな文章を書くからには。
今日は、上記条件のいくつかを満たしたものが「撮れた」。
本当は昨日ネットが繋がってれば文章だけでupの予定でした。でも、撮れた。これも出会いかな。

入っている言葉は、私のオリジナルではなく、globeの詞です。ずーっと、この言葉が合う写真を撮れないかなと、探してた。もしこれを字画像でなく、タイトルにしちゃうと、この歌詞を検索した人が引っかかってしまうかも知れない。
この言葉がなければ、ただの「気持ち悪い蛾の写真」かも知れない(あってもそうだという突っ込みはなしの方向で)
そして……今の私は……
病んでるんでしょうかね(爆)

私の好きな歌には、こういう風に「いつかその世界を撮りたい」と思うものがいくつかあります。
どこかでまた、それらのうちのどれか1つでも撮れるといいな。